石膏デッサン#3(モリエール)

石膏デッサンモリエール)5時間45分(1時間休憩を除く)

日曜日、自習。

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モリエールさんを描いた。この像はヘルメスなどのギリシャ彫刻とは違って存命かつ実在した人物をもとに作った像であるため、像の造形が自然な感じに作られている。いや、ヘルメスさんも自然な感じです。どっちやねん。とにかくヘルメスさんよりは描きやすい印象を持った。モリエールの黒目はくぼんでいる。これは作者ウードンが何らかの意図をもって施したようです。

 

 今回は像に向かって左から光が差し込んでいるという設定で描いてみた。この像は光の差し方や見る角度によってまったく違った表情に見えるように計算されたものであるそう。今回は手元にお手本が手元にある。そのお手本の構図どおり顔がよく見える位置で描きたかったが、蛍光灯など設備上の都合で順光になってしまうのでやめた。

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 ↑エスキース。時間がなかったのでざっと構図や大まかな明暗を確認するのみに抑えた。そういえば、木炭紙判のエスキース帳って使うべきなのか使わないべきなのか。スケッチブックより描くのに時間がかかりそうなのがこわいんだよなあ。だけど、大きさになれるという意味ではありかも。だけど値段が高いんだよなあ。

 3時間経過。これでも形を取るのは早くなったと思う。全体的に少し痩せてしまったが。顔も小さくなった。 

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締切時間になった。5時間45分。

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やはり完成はしなかった。密度なくスカスカな感じ。すこし左目の位置が中心より外側に離れてしまったか。

  正直、途中でどういう作業をするべきなのかわからなくなった。形をとり、大まかな調子を乗せてからがわからない。大まかな調子をどれくらい大まかに乗せて良いかもわからない。あんまりやり過ぎると汚れちゃうかもしれないという恐怖があって手が進まないんだよなあ。そのあたりをもう少し学んで行きます。

 石膏像をこれからばんばん描いて行くわけだが、描くひとについてよく知らないよりもよく知っている方が描きたいという気持ちがわくような気がした。いや、変な先入観が生まれ、ありのままに素直に描くデッサンの障害になるかもしれないけれど。だけど身近に感じた方が描いていて楽しいと思ったので石膏像のモデルになっている人物について知ることにしている。視覚デザイン研究所『恋する石膏像』っていう本がいい。以下はその本を参考にした。

 モリエールさんは17世紀のフランスで活躍した劇作家だ。低俗とされていた喜劇に劇的要素を組み込み、古典喜劇を完成させた人物。

 代表作は『病は気から』、『人間嫌い』 裕福な家庭に生まれた彼は大学で古典文学、哲学、法律を学び弁護士の資格を取得した後、家業(王室付室内装飾業)を継ぐ予定だった。しかし、生まれながらの芝居好き、かつ、その頃知り合った女優に惹かれ、劇の道に進む。 演劇一座を旗揚げするが、2年足らずで破産。その後13年間地道に地方をまわって修行を重ね、1655年に発表した作品がヒットする。40歳のときに結婚したが、家庭は不和状態、そして劇団も財政難に陥り生活が苦しくなる。そして舞台で主役を演じている最中に発作に見舞われ、何とか最後まで演じ通したが閉幕直後に息を引き取った。享年51歳。かつら疑惑あり。

 

 やっぱり像について知ってると親しみや愛着がわいてくるんだよなあ。昨日まで人物デッサンをしてたけど、急に石膏像も生身の人間のようにみえてきて、本日はモデル「よろしくお願いします」。「ありがとうございました」って言っちゃうのだ。 まあそんなことないけどね。

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