じぶんで髪を切るようになって5年は経ちました

きっかけは節約目的というよりも、髪を切るときの音が気持ちよいから。

 

それだけじゃありません。意外とあるんですよねこれが。

 

まずひとつは、じぶんで切ったほうがいい感じに仕上がると考えたからです。これは強気な発言かもしれませんが、冷静に考えてみると納得していただけるかもわかりません。だってだってじぶんの髪ってじぶんが一番知っているわけじゃないですか。生まれたときから頭にひっついている細くて黒い物体。雨の日も風の日も雪の日も共に過ごしたわけです。湿気が多いと爆発するとか、寝やすいとか、右方向にうねるとか、毛根キテますとか。髪質といわれるものはわかってるじゃないですか。

 

ふたつめは、じぶんの考える理想のイメージを他人(美容師さん)に伝えずにすむことです。どういうことかといいますと、じぶんはあんなふうに切ってほしいと思っていても、美容師さんはじぶんが思ったようは切ってくれない。イメージを伝えるのって難しいと思うのです。お互いにまったく同じ、まったく等しいイメージを共有するって不可能です。

 

みっつめは、時間のコストを切れること。予約したり、家からお店まで出向いたり、予約したのに1時間待たされたり、自分で切るとそんなことがないです。好きな時刻に好きな時間だけ切ることができます。

 

 

 

はい、はい、はいはいはいはい。

まあ結局、自分で切ったほうがいいってのはまったくの理想で、現実は違いました!!!!!!!!!!

 

まず、じぶん不器用です。へたくそです。ところどころ、はげを作りますし、耳とかもチョキります。

それにじぶんの髪をいちばん知っているのは自分ってのは甘かた甘かた。百戦錬磨の髪切師さん。一瞬でお客さんの髪質なんて見抜いちゃいます。特徴は他の人との比較でみえてきやすいものですし。

それにそれにそれにそれにじぶんの髪ってじぶんの目で直接見られない。鏡を使ってみないとわからない。もう大変です。特に後ろとか。鏡を2枚使って合わせてみても難しい。視覚じゃなくて触覚、つまり手で触れたときの感じを大切に切ったら最初は失敗多いかもだけどいずれは見なくても立体を感じ取ることができるhand eyesで切れるようになるのでないかと思いましたが無理した。

 それにそれにそれにそれにそれにそれにそれに、イメージの共有が難しいって件ですが、そのズレってなかなか面白い。醍醐味ってやつですかね。そしてそもそも、じぶんのイメージなんかよりかっくいい美容師さんのイメージのほうが何倍何億倍も美的でイケてた素晴らしかった。ダサいじぶんのイメージはじぶんいためるだけです。ゼンブオマカセでいきましょう。

 

 

なんだかんだ、今お金ないので節約目的にこれからもじぶんで切ってゆきます。たまには床屋、しゃれおつ美容院行って、プロの技術を盗むのもいいかなと思います。ぶっちゃけこの数年で数回ほどは切ってもらったんですが盗めなかったですけどね。でも盗めなくてもそういう観察って大事じゃないすか。あと、髪洗ってもらって気持ちー気持ちーもしたい。

 

最後に、美容師さん何人かに聞いたんですが、美容師さんでも自分で自分の髪を切るプレイはしないようです。アホかいわれました。

高校までバリカンブイーンの坊主だったんで髪に対するこだわり?いや坊主経験関係なしに美意識なんてのが欠如してるからじぶんはじぶんで髪を切ることができるんだなと思いました。大いに反省です。