静物デッサン#17(野球ボール)身の回りのプロダクト

野球ボール65分 実物より少し大きめ

f:id:vanq:20150326175833j:plainセンバツが盛り上がっているので今日はボールを描いてみた。

もうこの球には高校の頃かなりお世話になったので構造はよく熟知している。ざっくりいうと、ゴム球の芯、その芯を巻く毛糸、そして毛糸を包む牛革でできている。割とデリケートなものだから、メンテナンスも大変。一年坊主のときはグラブとバットではなく針と糸を持って切れた赤糸を補修したものだ。

打ってバットや地面叩きつけられて次第に皮に傷が入ったり、形状が変わったり。雨に濡れたら重くなるし、カビも生えてしまう。どんどん使っていると外側の白い牛革もはがれてくる。そのときは白いビニルテープでグルグル巻きして使うこともある。いくらでもデッサンでなく高校野球のことなら話してしまいそうなのでこのあたりで。

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1時間で描いてみた。意外ときれいな球を描くのに苦労した。紙を回転させていろいろな角度から確認することを怠っていたから。最後までなんだか変な形で終わってしまった笑 あと縫い目。なんだかわけがわからない描写になってしまった。細かな起伏を追えず、いや追おうとはしたつもりだけど線的な表現になって物が消えてしまった。硬式球っていったら縫い目だと思うので徹底的に時間はかけたつもりだったけど。ひさびさに静物を描いてみたけど新鮮で楽しかった。なにげない製品もよくみると、しっかりデザインされているなあと。球に沿うような形に裁断された2枚の皮をみるとそう思うのです。