石膏デッサン(アリアス)#4-手応えあり
石膏デッサン(アリアス)
制作時間11時間
アリアスを描いた。おかしな所はたくさんあるが手応えを感じたデッサンに仕上がった。初心者だから最初のうちは描けば描いただけ伸びていくのは当たり前なことだと思うのでまだ成長が止まっては困る笑
大きな面で捉えることを意識し、立体感を出すことにつとめた。
エスキース。構図は自分がもっている石膏デッサンの教本に載っていた作品を参考にしたので簡単に決まった。アリアスは小さな像なのですっぽり入れるものらしい。最終的にあと1cmほど大きさがほしいデッサンになってしまったが。
顔のパーツは先生に手伝ってもらった。目を描き方などを習った。目はいきなり2本の線でアーモンド型をつくるのではなく、鼻などほかとの関係性や面で描くという意識を持って描くものみたい。また、
・眼球の位置は顔の傾斜が大きくかわるところ。
・正中線と鼻梁の線が一致するのは真正面のときのみ、それ以外はずれる。(あたりまえのことだけど、ほぼ真正面の位置から描くと一緒にしがち)
・真正面以外の場所では左右のパーツの大きさがかわるということを教わった。顔はすこしずれただけで違和感を覚えやすい場所だから得意になりたいな。
そして完成
髪の毛が描写が雑になったり、首と顔の距離感がなくなったりはしたが今までの中では一番いい感じになった。あくまでも下手くそな自分の中で一番うまくできたわけであるが、でもうれしい。
講評では以下の点を指摘された。しっかり反省し改善する。
・サイズが気持ちやや小さい。大きさの問題ではなく量感の少なさがそうさせているのかも。
・嫌われないデッサン、だが地味。嫌われないというのはきちんとモチーフを見て描いたような筆跡があるということだそうです。だけどどうも説明的で、誇張も何もなく見たまんま描いたような感じがして地味だということです。
・シルエットはいい
・右胸の描写はもうすこし筆圧を強めてほしいが、微妙な工夫がされていて良し。
・練りゴムで調子を弱めて加筆する作業をもっとすること
・石膏の質感が弱い。もたっとしている。
・減り張りがなくグレーに見える
デッサンをしていていつも悩むのはタッチの乗せ方だ。鉛筆の寝かせ具合や筆圧、タッチの向きや長さ、鉛筆の硬度の選びかたがいまいちわからない。だからいつもシルエットをとって、大まかな調子をつけたらそれから模索するように実験するように描き込んでいく繰り返しになっている。デッサンの理論を学ぶより、何回もデッサンするしていく上で自ら理論を見つけ出すほうが良いのだと思うけど、なにしろ時間がない。理論を学んだ上で、それを実践し、自分なりに理論を改正修正してものにしていくというスタイルでいこうと思う。次は、というか今はガッタメラータを描いている。残念ながら今回のアリアスよりだめになっているので持ち直したい。
その他、先生のコメント
・時間内に完成させるには完成品のイメージを持つことが重要。そしてそれをつくるために最適な手順を考える
・構図の失敗は致命傷。おかしいと思ったら描き進めずにやり直す。
・水平のずれは形のずれだけでなく空間をあらわす意味もある
・少ないポイントで似せられるようになる(クロッキーの重要性)要所を抑えられなければそのまま進めても似ない
・反射光をうまくひろう。拾いすぎるとギラギラしてしまうので注意
・アリアスの胸にも起伏がある(肩へ向かう部分、鎖骨の部分、胸の部分などで違う)
・中間色がないと陰色が濃く見えたり薄く見えたり
・顔のバランスを見る時は片側を隠すと良い。片側だけは合っている場合があるので
楽しもう。