石膏デッサン#51 ブルータスー立体を追う意識

どうすれば効果的な練習ができるのか。

それについてすこしわかってきたような感じがあります。

 

M画用紙 5時間(本番より2時間短い)ほとんど描いていない手前の肩がいい感じ笑 

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今回は「追う」ことだけを考えてデッサンをやってみました。自分の認識では「追う」というのは像にある細かな立体を感じ、その立体にあうように鉛筆で仕事をするということです。強く意識をしたおかげか、いつもより味わい深い立体ができたと思います。 

「追う」ことだけを考えたので、細部ばかりに目が行き、大きなゴロッとした感じがありません。色の見え方も乱雑で、(必ずしも下を向いている面は鈍い色にするというわけではありませんが)下面に冴えた黒をつかっていたり、下面で見えにくいはずなのに細かなニュアンスが見えすぎていたり、どこもかしこも見えてくる見え方に差のないギラギラとしたデッサンになりました。

 

でもこの失敗でじぶんは落ち込みません。いい練習ができたからです。もちろん結果がほしくないわけではありませんが、結果なんて究極本番で得られればよいのです。今の時点で失敗を恐れて無難にやっていては、確かに大失敗はしないけど伸びもわるいと判断しました。「結果がほしい」ということだけを考えてやるのではなく、どうすれば結果を手に入れられるのかをしっかり考えたうえで日々の制作を取り組んでいきたい。狙いをもった練習は効果的なはず。3学期後半には秀作製造機になっておきたいです。

 

できればなにかひとつではなく、あらゆることに目を配りながらデッサンをしたいです。もちろんそうしなければならないわけですが、今の自分にはあれもこれも考えるのはむずかしいと思いました。あえてひとつにしぼっているのはそういうわけです。ひとつのほうが制作の方向性というか目標というのか明確で意識も強くもちやすいですし。練習なのでひとつでいいのです。余裕が出てきたらふたつみっつと増やしていきます。その過程で気をつけなくても無意識にできることが増えていけばいいなと思ってます。

 

断っておきますが、決して練習を本番に比べて軽視しているわけではありません。じぶんにとって練習の時間は本番の時間の価値とまったく同じだと考えています。だからこそひとつなのです。いい練習にしたいからです。練習を大切にしたいからです。

 

次は「見え方の差」だけを意識してやってみたいと思います。なにが、どれくらい見えて来るのか。ぱっと見の印象。薄めをして見るときの印象。とりあえず細部には目をつぶり、まずは大きな部分をかっちりと合わせることだけを考えてデッサンを楽しもうと思います。