立体構成(粘土)ー手とボールの模刻

粘土塑像制作時間10時間半

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課題 ビニルボールをつかんでいる手を模刻しなさい

条件 2点以上接地部分があること

 

 久々の粘土課題。買っちゃった新品粘土6キログラムをママチャリの前かごに乗せて持っていきました。予備校備品の伝統的な粘土(笑)と比べてカビフリー。キロ200円、意外と安いのです。

 手。難しいモチーフ。模刻ということ意識しました。とにかく印象を手に!2点以上接地点を作らないという条件でしたのであまり思い切ったポーズはつくれません。ペンで文字を書いているようなポーズに決めました。どうしてもぬるい画になりそうだったのでできるだけ腕を上げ高さを稼ぎました。脱臼しない程度に。また文字を書いている状態は小指がしっかりと地面につき小指の存在感がなくなりそうだったので、少々アレンジをし中指と薬指の間くらいを地面と接地させるポーズにしました。ボールはすべての指で包み込んでいますが、親指だけ特に力強く握っているようにし緩急をつけました。見所としてはボールの親指の関係性と飾り音符のようにかすかに地面から浮いている小指です。

 ポーズが決まったらサクサク制作。まずは出来るだけ大きな要素をつくるイメージで。手と腕。大きな面やカーブなど。実物よりも筋肉をつけてみたり、骨張ってみせたりしたくなりますが、あくまでも模刻なのでセーブしました。気持ち少し盛る程度に。

 

 途中経過。ここからいい作品が出来るのは想像できない笑

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   案の定、講評はぼろぼろでした。まず、構図について。像の見せ方がわるいと。ボールを握っている側を正面に持っていき魅せるように。ほんとそうだと思いました。ボールと手の課題なのにボールを握っている美味しい部分が見えないようになってしまった。ただこれについては、作品に正面とか後ろがあるとは知りませんでした。立体物なので360度から見られることを意識していたので。もちろん、ボールを握っている部分は見せたい部分であっただけにもやもやするところ。正面とかあるんかい。反省だ。

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 次に形について。カクカく直角的だといわました。おっしゃる通りです。人間というよりロボットという感じになってしまいました。

 そして、像が実物より小さいと。。。これは少し反論したい気分になりました。実際にとなりにじぶんの手を持っていってもほぼ同じか、やや像のほうがすこし大きいくらいでしたので。だけど、自分の手が小さいのがばれるので言いづらかった笑 

 今回自分で自分の作品のいい点を強いてあげるのであれば大きさがあってることでした。細かな描写は全然でしたが笑。今回は模刻課題だったのに、像の大きさを実物の2倍くらにつくってしまっている作品がほとんどで、これはまずいなと思っていたけど躍動感があるなどの評価を頂いていて頭の中で果てし無くクエスチョンマークが出てました。先生はもしかしたら、小さいのではなく小さく見えるということを言いたかったのかもしれないですね。確かに自分の像は萎縮してるように見えます。見せどころがよわい。

 ああそれか、そもそも自分の模刻に対する定義が間違っているのかもしれない。模刻ってのは形があってさえすれば、拡大縮小は自由なのかもしれないですし。調べてみます。 

 いずれにしても、たとえ、大きさがあっていても他が全然だめ。関節の位置や筋肉の付き方、骨の走り方などなど大きな要素からしわや若干肉がふっくらしている部分などの細かい要素までなにもかも全然出来ていなかったので口をとがらして愚痴を行ってる場合じゃないですね笑 これこそ反省だ。

 

上から見るとなおさらしょぼい。これはどうあがいてもたたかれます笑

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 そのほかのひとが講評でいわれたことまとめ

・雰囲気を似せる

・手のひらの厚みを意識する

手のひら側と手の甲側が上手く連動しているように

・硬い部分(立体感)からつくっていく

・小指をおろそかにしない

・緩急を付ける

デッサンと同じで明暗の差の幅の大きさや、関係性がうまくきまっている立体物はかっこいい。(例えば、空洞をつくるなど、空間や暗がりをつくると物が映える)

・中指は手の正中線

・腕の切れ端のかたちは丁寧に

・同じ高さの面があると野暮

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 注意点を意識して今後の制作に挑むぞ。