石膏デッサン#2(ヘルメス)
課題
石膏デッサン(ヘルメス)作業時間10時間、木炭紙判画用紙
ヘルメスの石膏デッサンをした。石膏デッサンはこれで2回目となる。初めて描いたときもヘルメスを描いた。ヘルメスは水平方向からいろいろなものがずれている。両肩、首、乳頭、などなど。そしてその傾斜はそれぞれで異なっている。だから難しい。
自分は像に向かってかなり左の位置から描いた。この場所は角度がかなりついているのでヘルメスが細長く見えてしまう場所。画用紙の縦横比に合わず、収めにくい。どうしても左右の余白が開いてしまう。なおかつ目や肩や胸などがほぼ片方しか見えない。そのため、見えない側がどうなっているかを考え、繋がりを意識してうまく回り込みをつけ立体感をつけなければならない。そして逆光でした。難しい場所で描くことになった。だけど本番の試験は抽選で席が決まるので難しい場所、描きたくない場所でも描くしかない。ものすごく練習になりました。
エスキース
いつも疎かにしがちだけど今回は丁寧に描いた
一日目終了。形を取るのはうまくなった。
そして、終了。
講評。みなさんやっぱりうまい。だけどやっぱり難しいのかそれぞれ微妙にどこかおかしな感じ。ヘルメスっぽいのたくさんいた。
そして自分の作品はとりわけおかしい笑
形は取れているが、中身(質感や立体感)が全然ないと言われた。
その他、講評で先生が言ったこと。
・ほかのひとの制作過程や作品をしっかり観察すること。
・石膏は色(手あかで汚れている)に騙されずに光で見る。
・顔の形をとるには、顔が直方体の中に入っているようなイメージをもち、頬の角度など面を意識する。
・また、顔を布で覆ったときに、どこに凹凸ができるか意識し面を感じる。
・大きく組み立てる(目や鼻や口は最初のうちに描かない)
・髪は生え方のパタン性を探って描く。
・石膏デッサンをするとき、形を取る上で手がかりとなるのは片肩の位置、首と身体の繋がり方、首の傾き
・稜線はポイント(奥に行く方と、手前に来る方を意識する)
・鉛筆の濃淡だけでなくタッチを利用する
・素材の質感を意識してタッチをつける。
・石膏像は自分対して正対している面はごくわずか。
・面や角を作って描く。
・石膏像が置かれている石膏台にも注意する。おろそかにしてしまいがちだが、この大の形が違うと像も狂ってくる。←これはなるほどなあ、と思った。
いつも形を取るのに苦労しているので質感表現の作業を行う機会があまりなかった。そのため、どうしていいのかわからない感じで鉛筆を走らせていた。試行錯誤。実験。この濃さの鉛筆をこの程度立てて、または寝かせて、筆圧は、練りゴムで消して、たたいて、またタッチを重ねて、ときにはガーゼで擦って。。。いまいち自分のイメージ通りの絵を作るための作業の塩梅がまだわかってない。回数を重ねて思い通りに表現できる腕を養うぞ。
芸大デザインの1次試験の石膏デッサンは2010年から2013年まで男性(マルス)、女性(アリアス)、男性(ゲタ)、女性(パジャント)というように像の人物の性別が交互になっている。もしかして来年は男性かなのか。2009年以前は自力で調べられなかったので先生などに聞いておこう。まあ、山張って男性像だけを描くわけではないのだけど。